島根県の丸山達也知事が、県内を走る東京五輪・パラリンピック成果リレーの中止を検討していると報じています。
新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込められない政府や東京都の対応を問題視しており、聖火リレーの中止を引き合いに、改善を促す狙いがあると報じています。
聖火リレーの実施については、県は大会組織委員会と協定を結んでいて、聖火ランナーやルートを決めるのは、県実行委員会の事務局が担当する事になっています。
警備費用など約9000万円を県の財源で予算化しており、県の判断で事実上ストップできることになります。
余談ですが、森喜朗前五輪組織委員会会長は元総理だけに、直接各都道府県知事にアプローチできることから、森喜朗氏の存在意義が見いだされていたとも聞きます。
丸山達也島根県知事は、政府や都の対応をみながら実施の可否を最終判断するとみらていて、既に関係部局に検討を指示したとあります。
丸山知事はこれまで、東京都が新型コロナの濃厚接触者や感染経路を詳しく調べる「積極的疫学調査」を縮小したことや、全国的な縮小状況の調査を厚生労働省に求めても回答がないことなどに強い不信感を示し、「政府の認識は危機的。東京都は(五輪を)開く資格がない」などと批判していました。
さらに政府や東京都のリスクの高い対応が影響し、感染者が少ない島根の飲食や宿泊業界も大打撃を受けているにもかかわらず、緊急事態宣言地域よりも政府の支援が手薄なことも不公平だと訴えてきました。
全国の飲食店などが打撃を受けているにもかかわらず、緊急事態宣言が出た地域と、島根など感染者が少ない地域で、政府の支援に差がある現状にも不公平感を訴えたとのことです。
このまま五輪が開かれると、感染拡大や経済悪化が進みかねないとして
現状が改善されない限り開催すべきではない
と述べていました。
島根県の聖火リレーは土日にあたる5月15~16日に実施予定となっています。
津和野町をスタートし、松江城(松江市)を目的地とする14市町村(総距離34.3キロ)で170人が聖火をつなぐことになっっています。
県実行委員会は、県体育協会や県市長会、県町村会など6組織・団体などで構成し、委員長は県の幹部が務めています。
ちなみに森喜朗氏は、今から二代前の、日本スポーツ協会(旧日本体育協会)会長でした。
島根県味の間では、聖火リレーという一瞬おセレモニーだけに9000まん延もの費用を計上していることにも踊り旗があるようで、それだけのお金があれば、もっとコロナ対策に予算を回してほしいという声も上がっています...