TBS報道特集によるおかしな人件費
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の不正会計が、TBS報道特集の番組で明らかになりました。
組織委員会と広告代理店東急エージェンンシーとの間で、バドミントン会場となる武蔵野の森総合スポーツプラザにおける契約に関して、通常では考えられない金額があるというもので、内部告発のような感じです。
問題となっているのは人件費で、準備業務のディレクターに1日35万円、計画策定業務に1日25万円、会場運営業務ディレクターに1日20万円支払うことになっています。
ただ、この一見別々のディレクターと呼ばれる人の業務は、同じ人でもできるもののようで、そうなると人件費は一人に対して1日85万円になります。
これを40日分が見積もられています。3,400万円になるのかな。
この契約書には、組織委員会事務総長武藤敏郎氏と東急エージェンシー代表の実印が押されています。
また、国立競技場に関する契約も含め、すべての契約が広告代理店との契約となり、その先に現場を仕切る下請け会社があります。
本来なら直接、現場の会社と交渉したいと組織委員会惻隠は本音を漏らしていました。
中抜きという構図ですが、広告代理店には「管理費」の名目で、総額の10~15%に設定されています。
メインとなるオリンピックスタジアムの契約額が35億円ですから、中抜きとなる管理費は、10%計算だと3.5億円になります。
ボランティアが集まらないからアルバイト募集って...
TBSの番組では、東京五輪運営のアルバイトが集まらないという事情も紹介しています。人材派遣会社は、学生アルバイト募集に際し、友人紹介というシステムが有ることを報じています。
1人紹介して実際に仕事についてもらうと、紹介料1日1,000円もらえるようです。
それは複数の人材派遣会社が取り入れているシステムのようで、学生からすれば大盤振る舞いの印象だそうです。
また、すでにボランティアで応募している人が、同じ業務内容で時給が発生するアルバイトを募集していることがわかってショックを隠せないというシーンも有りました。
丸川珠代オリパラ担当大臣の「有償・無償の働き方があるのは当然で、その差は責任感の違い」という発言への批判の声を紹介しています。
五輪運営にバタバタ感が否めず、これで本当に大会が開催できるのかという印象です。
なにより、この不透明な会計を表に出さないためにも、是が非でも東京五輪は開催するのかということを思ってしまいます。
謎の嘉納治五郎記念センター活動終了
今年1月26日のロイター記事で、海外メディアから日本の東京五輪に関する記事が出さ
記事によれば、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(当時)が代表理事を務め、東京大会の招致活動にも関わっていた一般財団法人「嘉納治
「嘉納治五郎記念国際スポーツ研究・交流センター」は、日本がオ
当センターでは、社会におけるスポーツの価値の向上に努め、嘉納
オリンピック普及、オリンピックのための財団という位置づけなの
組織図が残っていて、そのメンバーを見てみますと、代表理事は森喜朗東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織
それが、東京五輪開催後に活動を終えるのならまだしも、昨年の1
いったいなぜなのでしょう...
ロイター通信記事では、同財団を巡っての、東京大会の当時の招致
つまり記事の趣旨としては、この不正取引が明るみに出る前に、「
同財団には、招致委員会から約1億4500万円が支払われている
同財団の事務局職員は、招致活動のために米国のコンサルティング
以上が記事の内容ですが、この記事で思い出すのは、2019年1
竹田恒和氏は、テレビでおなじみの明治天皇の玄孫で売り出した竹
仏検察当局は2016年春、日本の招致委員会が国際オリンピック
もうすでに「嘉納治五郎記念国際スポーツ研究・交流センター」は
日本の大手マスコミすべてが、東京オリンピック・パラリンピック
東京五輪の闇はかなり深そうで、そこにコロナの問題が重なり、国
皆さんはどのようにお感じになられましたか...